乳になにかあった(7)これまでの経緯まとめ※治療方針確定前

これはリアルタイムで更新していく

自分のための日記だ

 

その辺のことについては

hoppensan.hatenablog.com

で記した

 

ただもし万が一、同じ境遇の方が見たとしたら......

いままで時系列で書いてきたが、内容がざっくばらんすぎるので

ここにここまでの経緯をまとめる

 

1.自身でしこり発見

hoppensan.hatenablog.com

2.最寄りの乳腺クリニックでマンモグラフィー、エコー、生体検査

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3.生体検査の結果悪性(がん告知)

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4.検体と紹介状をもって大学病院へ

hoppensan.hatenablog.com

 

5.大学病院で各種検査

・エコー、マンモグラフィー →大きさと形の確認

・血液検査 →手術リスクなどの確認

・CT →他臓器への転移を確認

・脇リンパの詳細なエコー、脇リンパの生体検査 →リンパへの転移を簡易的に確認

MRI →乳房内のがんの広がりを確認

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そしてやっと明日、治療方針の概要がわかる

自分の輪切り、早く見たいな

乳になにかあった(6)MRIはオラオララッシュアトラクション

MRI検査をした

 

歯科矯正のワイヤーは外さなくていいのか?

ヌードカラー1色とはいえジェルネイル大丈夫?

コロナの後遺症で咳がまだ出てしまう。動いてはいけないらしいのだが……?

 

予約時点で確認した。大丈夫だ、問題ない。

咳は出ないようにのど飴を舐めたままMRIの機械に入りました。

 

一応化粧はせずに来院した。(※)

前日大量に塗り込んだ日焼け止めもいつも以上に丁寧に落とした。

※顔料に金属が含まれている可能性があるため

 

現時点で左右の乳房にそれぞれ1つづつ悪性腫瘍があるわけだが、

乳房内に他にもがん細胞が広がっていないか確認するためのMRIだ。

 

なので撮るのは乳のみ。

 

用意されたベットに両乳用の穴が2つ開いていて、その穴の位置に乳がくるようにうつぶせに寝る形。

大体の位置に寝ると看護師さんが頑張って私の乳を穴のあるべき位置に寄せてくれる。

見えないけど、どういう図になっているか想像するとシュールだった。

 

撮影中のMRIの中はまぁまぁな音量で機械音が鳴るのでヘッドホンをつける

どんなものなのかなーと思っていた

確かに煩いけど、私が鈍感なのか全然気にならなかった

ヴィ―ンヴィ―ンヴィ―ン……

ガタガタガタガタ……

 

ピピピピピピピピピピピピ……

ヴィンヴィンヴィンヴィンヴィンヴィン……

 

……いや、気になる!笑

ちょっと高めのヴィンヴィン音が、ずっと聞いているうちにだんだん

 

「オラオラオラオラッ!!!!」

 

に聞こえてくる。

JOJO読んでないけど

これ多分、オラオララッシュだ。

 

そう思うと時折来るオラオラの波の最中、

そのリズムに合わせて屈強で性別不明な麗人が私の体を連続撮影している想像をしてしまって楽しく過ごせた

 

ベッドは動いていないはずだが、謎の浮遊感もあった

MRI経験者の皆さん、どうですか?なんか揺れてる感ありませんでしたか?

 

というわけで無事、15分ほどのアトラクションを降り

止血してもらって検査着から私服へ着替えて帰る。

 

被って着て後ろボタンで留めるワンピース

手術後は思うように腕が上がらないとの経験談を読んだ。

来年も着れるだろうか?

 

寝てただけなのに少し疲れてその日は昼寝が必要だった。

 

これで現時点で言われていた検査が終わった。

この結果をもって次は診療で、ざっくりとした治療方針の概要説明を受ける。

 

リンパや他臓器に転移していないか?乳房内にはほかに癌がないか?

すでに判明しているがん細胞のサブタイプは何か?

 

両側20ミリは超えているのでステージ2以降は確定しているけれど、

上記の情報で治療方法は全然違う。

最初のマンモグラフィーとエコー検査の時点ですでに抗がん剤の覚悟はしているが

薬剤治療の種類や期間、手術の時期、それに伴う副作用や後遺症のリスクは?

乳房は全摘出か、部分切除か?

 

MRIの翌日に診療予約だったので、あっという間にその日はきた。

 

 

 

 

乳になにかあった(5)買い物欲がわかない

皆さんはネットリテラシーに自信はありますか?

 

あ、いよいよ問いかけてしまった。日記なのに。

私はそこそこリテラシーあるほうだと思っているけれど、

それでもつい、自分の求めている(都合の良い)口コミ的な体験談を探してしまっているなとふと気づくときがある

 

無駄に不安になるのもなぁと思ってあまり個人ブログ系は検索しないでおいたのだけど

暇ができてつい色々見てしまった

 

私と同じく両胸にがんができた方の体験談を読んでハッとしたのだが

手術後、両腕が上がらないとのこと(徐々に可動域は広がっているようだが)

 

これは流石に読んでよかった。

その方は術後1か月ほど重いものが持てなかったそう。

うんうん、重いものもでないというのは他の方も良く書かれていた。

でも大抵片方の手がある。

 

下着も今までのものは使えない。

これは想像していた。というか母も言っていたし。

下着のワイヤーが傷に当たって痛いので下着は総とっかえしたとか。

 

しばらく前開きの服しか着られないだとか

(私持ってないぞ、前開きの服……)

 

乳房を切除するとクッション的な存在の脂肪がなくなって

ぶつかったらと思うと人込みで沢山の人とすれ違うのが怖いとか、

シートベルトも胸に当たって痛いだとか

 

想像を超える解像度の不便を読んだ。

え、生活不便じゃん……

というか私、どんだけ能天気に構えていたのか……

お恥ずかしい限りだ。

 

脳内お花畑なので、がんとわかったときも

「死んじゃうかも」みたいな恐怖はなかったのだが

これから待ち受けるであろう“不便さ・面倒くささ”は漠然と感じていた。

その一端がすこし見えたのだ

 

薬の副作用での不便さは、薬の種類が決まるまで解像度上げないように意識していたのだが

手術(乳房の一部または全部の切除)に伴うあれこれに想像が至っていなかった。

 

おっぱいなくなるんかなー

今は全然似合わないキャミワンピがきっと似合うようになるな?

くらいに思ってた。頭悪すぎる感想、本当に恥ずかしい。

ポジティブでいいよね、うん、良く言えばね。

乳頭が残るかどうかだって全然違う。

 

どうせ捨てることになるのか、と思うと

気兼ねなく下着をドラム式洗濯機で乾燥までぶん回しているのだけは楽かも。

 

本来大事に使う方は手洗い推奨ですからね。

 

YouTubeのホーム画面では

ファッション系Youtuberが秋の装いを提案し始めているが、

もちろん見る気にならない。

着られる可能性が不明すぎる。

 

オモコロチャンネルとバキ童チャンネル、あとゲーム実況など見ていたら

ホーム画面で表示される広告が

ガテン系求人一色になってしまった日があったので

YouTubeに女性と認識されようとメイク動画を見た。

目の保養になったが、以前ほど購買欲は湧かなかった。

ほどなく女性向け脱毛の広告が表示された。

どうでもいいんだけどね。

 

進捗状況も書こう。

脇のリンパへの転移をみる検査をした(エコーと採取)

痛くない検査だ。よかった。

 

次はMRIだ。ちょっとワクワクする。

乳になにかあった(4)どきどき大学病院デビュー

大学病院を受診した

 

大きな病院はすごい。分業化されていて機能的だった。

受付や会計の列や仕組みもさることながら

中でも壮観だと感じたのは採血の部屋だ

 

採血の受付で自分の患者番号バーコードを読み込むと番号で呼ばれる

呼ばれた採血ブースに向かうという流れなのだが

 

横長の広い部屋にずらっと採血ブースが

まるで一蘭のカウンターみたいに並んでいて壮観だった

その各ブースに看護師さんがいる。

すごい。

この看護師さんたち、朝からずっとここで沢山の患者の採血をしているのだろうか

だとしたら経験値爆上がりじゃん

絶対痛くないじゃん!へーー!

と勝手なことを考えながら流れに乗って採血して頂いたのだが

 

そんな百戦錬磨だろう看護師さんが、採血後

「痛かったですよね?すみません。」とおっしゃった。

 

ん??確かに刺したの一回じゃなかった気がするけどあれ気のせいじゃなかったか。

痛くなかったので「大丈夫です。」とお返事したけど

なんか損した気持ちになったよね、だって気づいてなかったんだもの。

鈍感な私にも気遣いある優しい方でした。

 

さて、この日はエコー検査、マンモグラフィー(やはり痛い)、採血、CTまでやって終了。

持ち込んだ検体を染め直して検査するとのことで、今日もう一度生体検査しなくてよいことに心底ホッとした。

そりゃ針刺したくないよ。

きっと顔に出ていたのだろう、初診対応の先生に

「痛いですものね」

と言われてしまった。バレてる、ウケる。

 

CTは少しだけワクワクしてしまった。

自分の輪切り画像、見てみたくない???

MRIも今後の予定にある。ちょっと楽しみ。

こんなこと、匿名ブログだから気兼ねなく書かせてほしい。

 

そんな能天気な私だが、この日ひとつだけ

「あぁ、自分ってがん患者なんだ」

と実感したことがあった。

それは問診票の中のある設問だ。

 

初診なので問診票を記入するのだが、病歴や服用中の薬などの一般的な項目に交じって

 

「あなたの生きがいや趣味を教えてください」

というようなものがあった。

そういえば受付の方も「印がある項目以外は空白でもよいので回答できるところだけ書いてください」と言っていたな

 

唐突に生きがいを問われる場所、それが乳腺科。

 

ちょっとすぐに思いつかなくて空白で提出した。

待合で座る中、同じ空間にいらっしゃる他の患者さんたち、皆さん記入されたのだろうか……。

 

「飼い犬が」とか「推しが……」とか回答すると、今後主治医がその話題に触れて励ましてくれたりするものなのだろうか

 

 

美容室で「会話したい・したくない」みたいなカウンセリングシートあるけど

そういうものだろうか

 

世の中は、経験してみないとわからないことにあふれている

これから沢山、今まで知らなかった種類の気遣いにたくさん触れるんだろうな

 

それらの気遣い・優しさに、ちゃんと気づいていきたいと思う。

 

乳になにかあった(3)がん告知

コロナになってしまった。

 

思えば、弾丸旅行後に寝不足の状態で生体検査をうけ、弱っていたのだろう。

検査で数ミリとはいえ両乳に穴が空いたのだ。ぐったりもする。

検査の3日後に参加した、4月に辞めた会社の仲間との飲み会でどうやら貰ってしまったらしい。

もう一人同じタイミングで高熱を出したと聞いた。

 

悔しかった。免疫力には自信があったし、手洗いうがいもしていたし、混雑した電車など人が多いところでだけマスクもしていた。

 

でも後悔はしていない。

夫と見た長岡花火は最高だった。

しばらく旅行なんていけないという確信がある。

今行っておかねば 今一緒にいなければ 今会っておかなければ

 

だから高知に帰省できなかったのは悲しかった

久しぶりに会う友人たちや家族、犬に触れ合いたかったな、仕方ないね。

きっとまた会えるからお預けなんだろうと思うことにした。

 

一方で39度の熱がでた3日間、最寄りのかかりつけ医(内科)は盆休み。

まぁ行っても対処は同じだろうと家にあったロキソニンで凌いだ。

 

熱が下がってからちょうど休みが明けたかかりつけ医にかかり、

のどの薬をもらう。

そして陽性確認。わかってたけど。

 

というわけで外出自粛期間なるものがあるが、これが件の生体検査の結果を聞く受診日に被っているではないか

 

しょーやまった……。

(土佐弁です。うわ、オワタ。くらいの感じ)

 

乳腺クリニックに電話し、予約の日に行けないことを相談すると

受付の女性が「確認します」と保留音が流れる。

 

音が止み、なんと院長先生(先日この先生が検査してくれた)が出た

「体調はいかがですか?そうですか……」

「このままお電話で結果をお伝え出来ますが」

 

かくして私は一人自宅のベットの上で、電話でがん告知をうけた。

 

自分で望んだこととはいえ、なんか想像と違うよね、告知シーン。

 

家族でさ、レントゲン写真とか囲んじゃってさ、神妙な感じでやるイメージあるよね。がん告知。

電話でさわやかに「はい、お願いします!」って言うとこじゃないのよ、たぶん。

 

根っからの八方美人というか、優等生気質というか、

こういう時私はこういう振る舞いするんだなって

改めて思ってすこし可笑しかった。

務めてさわやかに相槌を打った。

まぁそうやって自分を守ってるんだろうね。

 

また、職業病(※)というか、聞いている最中どこか他人事な自分もいて

先生のお話のされ方に関心してしまった。

先生は検査の時から落ち着いた声の方だったが

電話でも一切感情が読めないような低めの落ち着いた声でお話してくださった。

なおかつ、私の「はい」という相槌をしっかり待ってくださる絶妙な間合いにとても気遣いを感じる。優しい間だった。

間って本当に大事よねぇ。

※喋る仕事をしています

 

この後の流れを良く説明頂き、外出自粛期間開けに予約を取り直した。

 

改めて受診した際にも先生は決して「頑張りましょう」なんて言葉は使わなかったのがありがたかった

「治療していきましょうね」

という落ち着いた声が冷静さを後押ししてくれたように思う

 

いい先生だなぁ

 

このクリニックはあくまでも検査と緩和ケア専門なので

紹介状を頂き、大学病院へかかる。

 

もっかいマンモグラフィーすんのかなぁあああああ

するよねぇぇぇぇええええ

え、生体検査は!?あれももう一回する??するかな!?

痛いのやだよおおおおおおおおおおおおぉぉぉっぉっぉll

 

と脳内小人が騒いだけど

紹介状と検体を預かったその足で、満を持して大学病院へ向かった。

乳になにかあった(2)噂通り、痛い。

8月2日、マンモグラフィー検査を初めて受けた。

いってぇいってぇいってぇよ。

いろんな角度から乳を挟んで撮るレントゲンがマンモグラフィーだ。

腫瘍があれば白い影が映る。

 

正直避けていた。

だって痛いの嫌じゃん。

乳がんの検査は35歳以上で推奨されるので、まだいいかなと思っていた。

もし読んでくれている方がいればエコー検査だけでも毎年受けてほしい。

エコーは痛くないからさ。20代でも30代でも受けよう、ぜひ。

 

マンモ、なぜこんな方法しかないのか……。こんなに人類は発展しているのに???

と誰にもぶつけられない怒りがわきながら耐えた。

 

乳をできるだけ薄く平べったくしてレントゲンに映りやすくする。

看護師さんが一生懸命に私の乳を伸ばそうと頑張ってくれた。

本当に痛い。噂通りだった。

1月に健康診断で胸部レントゲンは撮影して問題なかった。

そこで映らないもんなのかねぇ?と思ったが、そりゃこんなに伸ばして挟んで撮らなきゃいけないんだったら、胸部レントゲンでは映らなくても不思議じゃないわ。

 

続いてエコー検査。

あったかいジェルをかけられ、器具が私の上を滑る。

 

診察台の上であおむけの私からもギリギリ

エコーの画面が見えたので、リアルタイムに観察していた。

まずは左胸。しこりがあったほうだ。

ふむふむなるほど、こんな風に映るのかーーーー

何やら黒い塊を、エコーの画面越しに看護師さんがサイズを測っている。

 

「では右も見ていきますねー」

右胸もまんべんなく見てもらい、同じような黒い塊で画面が止まる。

 

え、こっちもあるの????まじ???え、しかもサイズ同じくらいじゃない???

 

驚きつつも、この時点で覚悟ができてきていたように思う。

 

「まずはマンモグラフィーで撮ったものですが」

ぺちゃんこになった私の乳の白黒写真には、

昨日まで必死で検索したような教科書通りな乳腺が映っていて

またまた模範解答のような白いぼんやりとした腫瘍の影が映っていた。

 

「左胸のしこりは輪郭がぼんやりしておりますので、生体検査をしましょう」

そう、良性の場合はもっとはっきりくっきり映りがちなのだそう。

触診でも硬さがあるとの診断。

右胸にも腫瘍があり、こちらも硬く、また筋肉に接している点などで悪性疑い。

 

右にもあるんじゃないか?いやこれは筋肉では?という、自身の感触は残念ながらどちらも正解だったようだ。

 

生体検査は針のようなものを刺して細胞をとる

麻酔を必要とするものだった

特に右は医療点数でいうところの6,240点

何が言いたいかというと種別としては手術扱いのものだそうで

 

痛いよねえ……

 

麻酔は効いていたけれど、方乳につき3回刺して、左の3回目がまあ痛かった。

 

そして術後よ。ロキソニンを2回飲んだ。

 

とはいえロキソニン2回分くらいで済んだといえば済んだ。

結果がわかるのは1週間以上後とのことで、予約をして帰る。

 

最短で可能な予約日は帰省の予定と被っていたので、検査から10日後ほどの予定にした。

 

しかしこの後高知に帰省もできなければ、予定通りの診察も受けられないのだった。

乳になにかあった(1)世界しこり発見!

子供のころ、ミステリーハンターのお姉さんに憧れていた。

正確には今もだ。34歳だけど。

楽しそうだよね、私も世界の不思議を発見してお茶の間に明るくクエスチョンしてみたい。

 

ヒィタァチィ~!Inspire the Next!のCMも大好きだ。

 

プラズマクラスターでがんも消し去ってくれたらいいのに

いや、プラズマクラスターはシャープだった。ふふ。

 

しこりを見つけた日曜の夜は泣いた。

 

どういう感情で涙がでてくるのかわからないまま一人で沢山泣いてしまって、翌朝は浮腫んで酷い顔だった。

私のザ・日本人!という様相のアーモンドアイな二重がパンパンに腫れて重たかったので、冷凍庫の保冷剤で冷やしながらメイクをして仕事に備えた。

当社比何倍か可愛くなくて萎える。

 

Google検索で最寄りの乳腺クリニックを検索し、受診の予定を組む。

最初の検査の結果をもって夫に話そうと思っていた。

 

しかし動揺していたせいか少しのことで夫にきつくあたってしまい、

それを謝った流れで打ち明けた。

 

その場で夫にしこりを触ってもらった。

現実をはやく受けとめなければと思って、実感がほしかった。

 

「怖いよね」と「大丈夫」、「まだわからない」をたくさん繰り返してくれた。

いつも優しいが、こんな時も例外なく優しい夫だ。

 

左胸のしこりは、なぜ今まで気づかなかったか非常に疑問なほど、意識してしまえばとても存在感があった。今思えば20ミリ以上だったのでもう初期ではない。

見つけた時は恐ろしくなり、右も左も隅々触って確かめた。

右にも違和感があったが、筋肉にも思えた。

ーまさか両方か…?いや、わからん、病院行こう。

 

この時、私のふわふわおっぱいは過去のものになった。

 

諸々の予定から、しこりに気づいてから乳腺クリニックを受診するまで中2日空いた。

その間Google検索で、しこりには良性と悪性とあること、乳がん以外の可能性もあること、乳がんには種類(サブタイプ)があることなどを知る。

 

種類によって治療法が異なるとのこと

私の母も3年前に乳がんになり、そして寛解している。

母はどんな治療を耐え抜いたんだろう?

コロナ渦で私が実家に帰れなかったことや、母自身も心配させまいとしていたことなどあり、

ステージⅢBだったことも、寛解してから私が問わないと教えてくれなかった母だ。

どんなに頑張ってくれたか、詳しくは知らない。

 

先輩の話を聞くべき日もくるかもしれないとぼんやり考えた第一の感想は

「めんどくさいなー」

だった。

 

母はとっても過干渉で、若かった私はとても苦しかった。

田舎は高知県で、当初関西の大学に行こうとしていて早々に京都の大学にも合格していたが、もっともっともっと物理的に離れたくて大学から上京してきた。離れれば優しくなれた。今は良い距離感だと思っている。

 

この後待ち受けているであろう検査も治療も家族や周辺の人たちへの影響も、すべてがめんどくさいと感じた。

今思えば状況を受け止めた第一歩のようだ。

目の前のことを一つ一つこなしていかねばと思った証拠だろう。

 

いや、でもなーーーーー

マンモグラフィーって痛いんでしょう?

やだなーーーーーーーーーーーーーーーーやだやだ

 

そして検査。マンモグラフィー、痛かったです。