乳になにかあった(2)噂通り、痛い。
8月2日、マンモグラフィー検査を初めて受けた。
いってぇいってぇいってぇよ。
いろんな角度から乳を挟んで撮るレントゲンがマンモグラフィーだ。
腫瘍があれば白い影が映る。
正直避けていた。
だって痛いの嫌じゃん。
乳がんの検査は35歳以上で推奨されるので、まだいいかなと思っていた。
もし読んでくれている方がいればエコー検査だけでも毎年受けてほしい。
エコーは痛くないからさ。20代でも30代でも受けよう、ぜひ。
マンモ、なぜこんな方法しかないのか……。こんなに人類は発展しているのに???
と誰にもぶつけられない怒りがわきながら耐えた。
乳をできるだけ薄く平べったくしてレントゲンに映りやすくする。
看護師さんが一生懸命に私の乳を伸ばそうと頑張ってくれた。
本当に痛い。噂通りだった。
1月に健康診断で胸部レントゲンは撮影して問題なかった。
そこで映らないもんなのかねぇ?と思ったが、そりゃこんなに伸ばして挟んで撮らなきゃいけないんだったら、胸部レントゲンでは映らなくても不思議じゃないわ。
続いてエコー検査。
あったかいジェルをかけられ、器具が私の上を滑る。
診察台の上であおむけの私からもギリギリ
エコーの画面が見えたので、リアルタイムに観察していた。
まずは左胸。しこりがあったほうだ。
ふむふむなるほど、こんな風に映るのかーーーー
何やら黒い塊を、エコーの画面越しに看護師さんがサイズを測っている。
「では右も見ていきますねー」
右胸もまんべんなく見てもらい、同じような黒い塊で画面が止まる。
え、こっちもあるの????まじ???え、しかもサイズ同じくらいじゃない???
驚きつつも、この時点で覚悟ができてきていたように思う。
「まずはマンモグラフィーで撮ったものですが」
ぺちゃんこになった私の乳の白黒写真には、
昨日まで必死で検索したような教科書通りな乳腺が映っていて
またまた模範解答のような白いぼんやりとした腫瘍の影が映っていた。
「左胸のしこりは輪郭がぼんやりしておりますので、生体検査をしましょう」
そう、良性の場合はもっとはっきりくっきり映りがちなのだそう。
触診でも硬さがあるとの診断。
右胸にも腫瘍があり、こちらも硬く、また筋肉に接している点などで悪性疑い。
右にもあるんじゃないか?いやこれは筋肉では?という、自身の感触は残念ながらどちらも正解だったようだ。
生体検査は針のようなものを刺して細胞をとる
麻酔を必要とするものだった
特に右は医療点数でいうところの6,240点
何が言いたいかというと種別としては手術扱いのものだそうで
痛いよねえ……
麻酔は効いていたけれど、方乳につき3回刺して、左の3回目がまあ痛かった。
そして術後よ。ロキソニンを2回飲んだ。
とはいえロキソニン2回分くらいで済んだといえば済んだ。
結果がわかるのは1週間以上後とのことで、予約をして帰る。
最短で可能な予約日は帰省の予定と被っていたので、検査から10日後ほどの予定にした。
しかしこの後高知に帰省もできなければ、予定通りの診察も受けられないのだった。